M&A業界への転職方法を徹底解説!一番稼げる仲介会社は?

M&A業界は、会社の合併や買収をサポートする業務を行う業種です。激務ではありますが非常にやりがいのある仕事であり、転職すると収入増加も見込めます。この記事では、M&A業界の業務内容やM&A業界へ転職する方法を徹底的に解説します。


目次

  1. M&A業界とは
  2. M&A業界への転職方法を徹底解説!
  3. M&A業界で一番稼げる仲介会社は?
  4. M&A業界への転職に向いている人とは?
  5. M&A業界へ転職する上で気をつけること
  6. まとめ

1. M&A業界とは

M&A業界とは

M&Aとは、買収と合併という意味であり、近年は成約件数は増加しています。M&Aは1つの成約するまでに行うべき業務が多く、専門的な知識が必要なうえに激務であるため、人手不足の業界でもあります。

M&Aは企業の成長戦略として有効な手段であることが広く認知され始めているため、今後もM&Aの実施件数は増加すると見込まれています。

そのような背景からM&A業界への転職・就職募集も増えており、実際に転職を考えている人も少なくないのではないでしょうか。この記事では、M&A業界への転職方法や転職の際の注意点などを解説します。

M&A業界で行われる業務

M&Aを行ううえで総合的なアドバイスをする人のことを「M&Aアドバイザー」といいます。

M&Aアドバイザーの主な業務は、依頼者の希望に合ったM&A先を探したり、交渉や契約手続きを代行したりすることです。

【M&Aアドバイザーの主な業務】

  • M&A先を探索する
  • 顧客の交渉を補佐または代行
  • M&Aの契約にかかる手続きの代行
  • M&A後の統合プロセス計画書の作成
  • 交渉のための必要書類作成

M&A業界の現状と今後

M&Aの成約件数は近年増加傾向にあり、今後は多くの業界で再編の動きがみられるとされており、M&Aの実施件数も増えると考えられています。

M&A業界は将来的な規模拡大が見込まれているため転職希望者も増えていますが、M&A業界は激務であることも知られています。

給与面は一般平均年収よりも高くなっていますが、M&Aが成約するまでの約半年以上に渡り最大限のパフォーマンスをすること提供し続けるためには、それなりの知識や労力が必要になります。

2. M&A業界への転職方法を徹底解説!

M&A業界への転職方法を徹底解説!

この章では、実際にM&A業界への転職を希望している方に向けて、具体的な転職方法を解説します。

M&A業界で転職するには?

M&Aに関わる仕事をするための転職先候補となるのは、主に以下の3つです。以下では、それぞれの特徴と主な業務内容を紹介します。
 

  • M&A仲介会社
  • 公認会計士・税理士・弁護士事務所
  • 金融機関・証券会社

M&A仲介会社

M&A仲介会社は、依頼者に対してM&A先の相談からクロージング、統合プロセスまでをサポートします。

M&A仲介会社にはアドバイザリー型と仲介型があり、アドバイザリー型は依頼者の利益が最大限になるようにサポートをします。

一方の仲介型では、アドバイザーは売り手・買い手両社の利益が最大化するよう、中立の立場から交渉を進め、M&A成立を目指します。

仲介型では、アドバイザーは売り手・買い手双方に対応する必要があり、両社のメリットを最大限となるように業務を進めていきます。

公認会計士・税理士・弁護士

公認会計士・税理士・弁護士事務所のなかでもM&Aサポートを業務としているところがあります。しかし、すべての事務所でM&A業務を行っているわけではないので、事前に確認しておく必要があります。

本来、公認会計士事務所は会社の監査業務、税理士事務所は会社の申告書作成代行、弁護士事務所は会社間・私人間の法的解決業務などを主に行っています。

最近では、ほかの事務所との差別化を図るためにM&A業務を行っているところも増えていますが、転職するためには各士業の資格が必要となる場合がほとんどです。

【関連】税理士・会計士にM&Aの相談はすべき?依頼するメリット・注意点を解説!

金融機関・証券会社

大手の金融機関・証券会社の多くはM&A業務を行っているので、転職先候補のひとつとなるでしょう。

メガバンクにはM&Aを取り扱う部署があることも多いですが、地方銀行の場合はM&A先のマッチングまでは行っても、実際の業務は外部に依頼することもあるので、事前に取り扱い範囲や業務内容を調べておく必要があります。

一般的にメガバンクや証券会社は大企業同士のM&Aを扱うことが多く、そのほとんどがアドバイザリー型を採用しています。

サポートする企業の利益が最大限になるように交渉や手続きを行う必要があり、交渉や手続きも非常に煩雑になります。そのため、複数人のM&Aアドバイザリーがチームになって業務を行うことが一般的です。

【関連】M&Aの相談相手は誰が良い?弁護士、銀行、会計士、税理士、公的機関ごとの特徴・違いを解説

M&A業界で働くために必要な資格やスキル

ここでは、M&A業界で働くために必要な資格やスキルについて紹介します。一般的に必要であるとされる資格やスキルは以下の6つです。

【M&A業界で働くために必要な資格やスキル】

  1. M&Aに関連する資格
  2. 学歴
  3. 英語力
  4. 金融知識
  5. 年齢
  6. 営業力

1.M&Aに関連する資格

1つ目のM&A業界への転職に必要なスキルはM&Aに関する資格です。M&Aでは合併や買収を行うため、あらゆる観点から対象の会社を分析する必要があります

M&Aアドバイザーとして勤務するには資格が必須なわけではありませんが、持っていると転職時も有利になるでしょう。

例えば、税理士や公認会計士、社会労務士、弁護士といった国家資格は、M&Aを進めるうえでも重宝されます。

また、M&AエキスパートやM&Aスペシャリストという資格もあり、M&Aスペシャリストは経済産業省認可である資格です。いずれも国家資格ではありませんが、M&A業界で働くうえでは信頼性が得られる資格です

2.学歴

2つ目のM&A業界の転職に必要なスキルは学歴です。M&Aでは対象とする会社についてさまざまな情報を取得するので、アドバイサーにはそれらを処理する能力が求められます。

一般的には、大卒以上を採用対象としている仲介会社が多いですが、高卒でも有資格者であったり、経験があると認められる場合はこの限りではありません。

3.英語力

近年は、国内でもグローバルに活躍する企業は増加しており、海外進出の戦略としてM&Aを活用する企業も増加しています。

海外企業とのM&Aを行う際は、交渉や契約書作成などの手続きでも、それなりの英語力がなければサポート役は務まりません。

ビジネス英会話レベルの英語力が必須なわけではありませんが、英語力の高ければM&A業界への転職でも有利に働きます。

4.金融知識

M&Aでは、対象企業の財務分析や企業価値を算出するための知識やスキルも必要になります。企業価値の算出などは会計士などの専門家が行うのが一般的ですが、アドバイザーでもそれなりの金融知識が求められます。

金融機関に勤務した経験があったり、ファイナンシャルアドバイザー(FA)や事業承継士などを資格を有していたりすれば、M&A業界への転職もしやすくなります。

【関連】M&Aのアドバイザリー(FA)ってどんな仕事?選び方やランキングあり!

5.年齢

5つ目のM&A業界への転職に必要なものは年齢です。M&A業界での職務は非常に激務です。そのため、それに対応するための体力が必要です。M&A業界への転職については年齢が若いほど転職しやすいと言われています。

6.営業力

M&A業界でアドバイザーとして転職するためには、営業力も必要です。M&Aを行う可能性のある企業を顧客とするためには信頼を得なければなりませんが、その際は交渉力やコミュニケーション能力が役立ちます。

M&A業界でアドバイザーとして働くためには、資格や英語力だけではなく営業力も不可欠であるため、営業経験のある人は転職でも有利になります。

M&A業界に転職した場合の年収

M&A業界への転職を検討している方のなかには、年収がどの程度になるのか気になる方もいるでしょう。

一般的な上場企業の平均年収は約600万円ですが、大手M&A仲介会社の平均年収は1000万円を超えています

例えば、M&Aアドバイザリー会社であるGCA株式会社の平均年収は2063万円であり、一般平均年収を大きく上回っています。M&A業界に転職すると、年収は大幅に増加することが多いでしょう。

【未経験者・経験者】M&A業界への転職方法

M&A業界への転職は当然経験者のほうが有利ですが、未経験者を採用しているM&A仲介会社もたくさんあります。

この章では、M&A業界の転職方法をM&A業界経験者・未経験者2つのパターンに分けて紹介します。

未経験者の場合の転職方法

M&A業界未経験で転職する場合、年齢や職歴、取得している資格がM&A業界への転職に大きく影響します。

未経験での転職の場合、採用側は業務をこなす能力があるか見込みで採用することになるので、30歳までのいわゆる第二新卒であれば、見込みとして採用される確率も高くなります。営業経験があるとM&A業界へ転職できる確率はさらに高くなります。

また、若手の税理士や会計士などの有国家資格者の場合、40歳までの転職であれば採用される確率が高くなります。

いずれにせよ、未経験でM&A業界に転職する際には、しっかりと勉強して資格を身につけるか、早期決断するかが重要になります。

経験者の場合の転職方法

経験者が、M&A業界へ転職する際に求められるものは即戦力または管理能力です。中堅クラスの年齢であれば、転職の際に求められるものは即戦力です。転職で入社して1~2か月でほかの社員と同様の業務がこなせることが求められます。

一方、ベテランクラスの転職であれば、求められるものは管理能力です。転職で入社した後は管理職として業務をこなすことが求められますあ。

いずれの転職についても重要になるのは前の職場で勤務していた時の実績であり、実績がなければ経験者であっても転職は難しくなるでしょう。転職を考えている場合は、アピールできる実績を作るように努力が必要です。

3. M&A業界で一番稼げる仲介会社は?

M&A業界で一番稼げる仲介会社は?

ここでは、M&A業界の仲介会社の平均年収と平均年齢を紹介します。下表のとおり、紹介している5つの会社では、いずれも平均年収が1000万円を超えています。

平均年収からみても転職後に稼げることは間違いありませんが、従業員数は売上高に対して少なくなっています。

つまり、それだけ激務いうことでもあるため、転職後は自分の仕事に責任と覚悟を持っておく必要もあります。
 

会社 平均年収 売上高 平均年齢 従業員数
M&Aキャピタルパートナーズ 2478万円 約80億円 31.3歳 143名
ストライク 1539万円 約36.5億円 36.2歳 93名
日本M&Aセンター 1414万円 約284.1億円 35.7歳 451名
GCA 2063万円 約264.1億円 37.9歳 426名
フロンティア・マネジメント 1398万円 約46.2億円 38.5歳 165名

4. M&A業界への転職に向いている人とは?

M&A業界への転職に向いている人とは?

M&A業界への転職に向いている人とは、どのような人物なのでしょうか。ここでは、M&A業界に向いている人の5つの特性を紹介します。

【M&A業界への転職に向いている人】

  1. 激務にやりがいを感じる人
  2. 仕事に達成感を感じたい人
  3. ステップアップ・キャリアアップをしたい人
  4. 個人と組織の力を組み合わせたい人
  5. 大きな金額が動く現場で働きたい人

1.激務にやりがいを感じる人

転職に向いている人の1つ目の特徴は激務にやりがいを感じる人です。先ほども紹介したように年収が高い分、非常に激務です。少人数で億単位の売り上げをあげるためにはそれだけの仕事をする必要があります。転職後、激務を理由に会社を辞めていくパターンもあります。

そのため、激務にやりがいを感じる人でないとM&A業界で転職し、長期間働くことは困難であると考えられます。

2.仕事に達成感を感じたい人

転職に向いている人の2つ目の特徴は仕事に達成感を感じたい人です。職種によっては10年以上たたないと成果が確認できない仕事もあります。しかし、M&A業界の業務はそうではありません。クロージングまでであれば、最速で半年で業務が完了します。

統合プロセスの業務を含めた場合でも2年程度です。その間、激務ですが、その分達成した時の快感は別格です。このような仕事に達成感を感じたい人はM&A業界の転職に向いていると考えられます。

3.ステップアップ・キャリアアップをしたい人

転職に向いている人の3つ目の特徴はステップアップ・キャリアアップしたい人です。M&A業界は激務であると紹介しましたが、その分効率的に仕事をする必要があります。つまり、M&A業界は他業界に比べて考えて仕事をする必要があり、自分自身を大きく成長させることができます

将来的にほかの業界に働くことになったとしてもこの経験は非常に大切なものになります。このように自分自身を大きく成長させたいと感じている人はM&A業界への転職に向いていると考えられます。

4.個人と組織の力を組み合わせたい人

転職に向いている人の4つ目の特徴は個人と組織の力を組み合わせたい人です。1つのM&A案件で行うべきことや情報量は莫大であるため、チームで対応する必要があります。その一方で、専門性が求められるため、各個人の力を最大限発揮する必要があります。

M&A案件に対応するためにはチームの力と個人の力を組み合わせ、シナジー効果を生み出して対応しなければなりません。このように個人と組織の力を組み合わせたいと考えている人はM&A業界への転職に向いていると考えられます。

5.大きな金額が動く現場で働きたい人

転職に向いている人の5つ目の特徴は大きな金額が動く現場で働きたい人です。M&Aでは会社や事業単位で所有権が移動するため、その対価としての資金も莫大な金額が動きます。そのため、大きな金額が動く現場で働きたい人はM&A業界への転職に向いているといえます。

ただし、大きな金額が移動する分失敗は許されません。このようなプレッシャーの中で仕事をしなければならないということは転職の際、知っておく必要があります。

5. M&A業界へ転職する上で気をつけること

M&A業界へ転職する上で気をつけること

最後にM&A業界へ転職するうえで気を付けるべきことを紹介します。気を付けるべきことはいくつかありますが、この記事では以下の5つを紹介します。

  • M&Aに関連する知識があること
  • 忙しいことを理解しておくこと
  • 社会人経験があること
  • 一般的な常識を持っていること
  • 年齢が若いことは有利であること

1.M&Aに関連する知識がある

転職するうえで気を付けること1つ目はM&Aに関連する知識を持っておくことです。M&Aは専門的でかつ会社に関する幅広い知識が必要になります。転職する際には未経験であってもM&Aに関連する知識を持っていることが求められます。

逆にM&Aとは関係のない業種からM&A業界には転職できないものであると把握しておきましょう。

2.忙しいことを理解しておく

転職するうえで気を付けること2つ目は忙しいことを理解しておくことです。先ほど紹介したようにM&A業界のどの会社も少人数で大きな売り上げを計上しています。つまり、それほど激務であることを示しています。M&A業界に転職する際には激務であることは理解しておきましょう。

3.社会人経験がある

転職するうえで気を付けること3つ目は社会人経験があることです。特に一般の会社員としての勤務経験が必要になります。M&A業務は会社のことを理解したうえで行う業務です。公務員など企業でない組織で勤務した後転職すると会社の組織構造などを理解する時間が必要になります

戦力になるまでに時間がかかるため、M&A業界に転職する際には社会人経験が求められます。

4.一般的な常識を持っている

転職するうえで気を付けること4つ目は一般的な常識です。営業や交渉、手続きなど一般的な常識がないと必要とされる業務を行うことはできません。特にM&A業界の会社では人手不足のため、各個人が裁量をもって業務を行います。

一般常識がないと失敗を積み重ねることになり、足を引っ張ることになります。M&A業界に転職する際には一般的な常識は持っていると胸を張れる状態にしておきましょう。

5.年齢が若いことは有利

転職するうえで気を付けること5つ目は年齢です。年齢が若いと知識を吸収する力や組織に対応する力など潜在能力が高いと評価されます。つまり、年齢が若いということで先ほど紹介した転職する際に気を付けること3つが免除されたような状態になります。転職の際、年齢が若いことは非常に有利に働きます。

しかし、忍耐力にかける若者が多いため、M&A業界に転職できるかどうか未知数のところもあります。M&A業界に転職の際、自身に強みがあまりないと感じられる場合は忍耐力をアピールしてみましょう。

6. まとめ

まとめ

今回はM&A業界への転職について紹介しました。M&A業界は人手不足のため、転職しやすそうですが、エキスパートの集まりのため簡単に転職することはできません。

M&Aに関する知識や経験があること、忍耐力があることなどがアピールできないとM&A業界に転職できないということを理解したうえで臨むようにしましょう。

【M&A業界で働くために必要な資格やスキル】

  • M&Aに関連する資格
  • 学歴
  • 英語力
  • 金融知識
  • 年齢
  • 営業力

【M&A業界への転職に向いている人】

  • 激務にやりがいを感じる人
  • 仕事に達成感を感じたい人
  • ステップアップ・キャリアアップをしたい人
  • 個人と組織の力を組み合わせたい人
  • 大きな金額が動く現場で働きたい人

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