2019年02月19日公開
2020年12月29日更新
M&Aのおすすめ本・書籍40選【入門/実務/法務】
M&Aについて学ぶ方法として、最も手軽なのが本・書籍です。M&Aに関する本・書籍は、初学者向けから実務者向け、学術書までさまざまな種類がありますが、本記事ではM&Aに関する本・書籍を、入門編、実務編、法務編に分けて紹介します。
1. M&Aの定義
M&Aとは、合併(Mergers)・買収(Acquisitions)の総称です。M&Aによって会社を統合したり、会社や事業の売買をしたりします。M&Aには、株式譲渡や事業譲渡、合併、株式交換、会社分割などさまざまな手法があります。
M&A手法は、それぞれ手続きの進め方やメリット・デメリットなど特徴に違いがありますが、大まかに分けると買収・合併・分割です。また、資本の移動を伴う資本提携は、広義のM&Aとされています。
2. M&A関連の本・書籍で学べること
M&A関連の書籍で学べる内容は、主に以下のように分かれています。
- M&Aに関する知識全般
- 個人や中小企業のM&Aについて
- 海外を含めたM&A手法などについて
- M&Aの税務や財務について
- M&Aの法務関係について
M&Aに関する知識全般
M&Aに関する書籍で最も多いのが、M&Aの知識を広く網羅的に紹介している本です。M&A初学者が体系的にM&Aを理解することに向いています。
しかし、実務レベルでさらに深く知るには、これ以外に分野ごとの書籍を読むことが必要です。
個人や中小企業のM&Aについて
近年、増加しているのが、個人向けや中小企業経営者向けの書籍です。
中小企業の事業承継需要や個人のM&Aによる起業が注目されていることから、個人向け、中小企業経営者向けの関連書籍が増加しました。
個人や中小企業経営者がM&Aを行うメリットや、基礎知識について解説している書籍が多めです。
海外を含めたM&A手法などについて
昨今、海外M&A(クロスボーダーM&A)が増加していることもあり、実務者向けに海外M&Aに関する章を設ける書籍が増加中です。
海外M&Aは国ごとに法令が違うので、経験者による書籍が重宝されます。
M&Aの税務や財務について
税務・財務に関する書籍は、M&A初学者向けの基本的な書籍から、学問的な書籍、実務者向けの専門書まで、さまざまなレベルの書籍が出版されています。
税務・財務に関する書籍は、自身の目的に合わせた書籍を選ぶことが必要です。
M&Aの法務関係について
法務関係の書籍は、法令の改定などによって情報が変化するため、最新版の書籍を購入が必須です。
また、実務者向けの専門書は発行数が少なく値段が高い傾向があります。
3. M&Aのおすすめ本・書籍40選
ここからは、おすすめの書籍を以下の3つに分類して、合計40冊を紹介します。
- 入門におすすめの書籍
- 実務学習におすすめの書籍
- 法務の学習におすすめの書籍
M&A入門におすすめ
まずは、入門用としておすすめの書籍19冊を紹介します。
- ポストM&A 成功戦略 企業価値を最大化する統合の実践シナリオ
- すらすら図解M&Aのしくみ
- M&Aがわかる
- JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書
- 世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール
- 図解 はじめての企業買収
- 日本のM&A 理論と事例研究
- Q&Aでよくわかる中小企業のためのM&Aの教科書
- M&A成長の戦略
- 中小企業のM&A 交渉戦略
- 事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本[第2版]
- クロスボーダーM&A 成功戦略 市場競争力と投資効率を最大化する実践シナリオ
- タイの投資・M&A・会社法・会計税務・労務 第二版
- ブラジルの投資・M&A・会社法・会計税務・労務
- ベトナムの投資・M&A・会社法・会計税務・労務
- 企業内プロフェッショナルのためのM&Aの技術
- サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門
- ゴールドマン・サックスM&A戦記 伝説のアドバイザーが見た企業再編の舞台裏
- 日本買い 外資系M&Aの真実
①ポストM&A 成功戦略 企業価値を最大化する統合の実践シナリオ
M&A入門におすすめの本1冊目は、「ポストM&A成功戦略」です。
ポストM&A戦略とは、PMI(Post Merger Integration=M&A後の経営統合プロセス)のことを指します。本書は、PMIの意義と重要性について、事例とともに解説している本です。
事業買収後の重要性について知りたいM&A未経験者向けになります。
著者 | 松江英夫 |
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出版社 | ダイヤモンド社 |
価格(税込) | 3,080円 |
②すらすら図解M&Aのしくみ
M&A入門におすすめの本2冊目は、「すらすら図解M&Aのしくみ」です。本書はM&Aに必要な基礎知識を、見開きの図で簡単にイメージできる構成になっています。
M&Aとはどのようなものか、イメージをつかみたい未学習者向けの本です。
編集 | 小本恵照、尾関純 |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 2,200円 |
③M&Aがわかる
M&A入門におすすめの本3冊目は、「M&Aがわかる」です。本書は事業再生目的や海外進出目的など、さまざまな目的でM&Aを検討している方向けに作成されています。
事業にM&Aをどう生かせるか学びたい方向けの本です。
著者 | 知野雅彦、岡田光 |
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出版社 | 日本経済新聞出版 |
価格(税込) | 1,100円 |
④JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書
M&A入門におすすめの本4冊目は、「JTのM&A」です。
JTは外国企業の大型M&Aで成長し続けています。本書はJTのM&Aを経営者の目線から、ストーリー仕立てで読める内容です。
経営戦略としてのM&Aを学びたい方におすすめの本になります。
著者 | 新貝康司 |
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出版社 | 日経BP |
価格(税込) | 2,420円 |
⑤世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール
M&A入門におすすめの本5冊目は、「世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール」です。
本書はM&Aの基礎の基礎について、漫画のように読めます。M&Aの基礎を短時間で学びたい方向けの本です。
著者 | 宮崎哲也 |
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出版社 | 三修社 |
価格(税込) | 1,540円 |
⑥図解 はじめての企業買収
M&A入門におすすめの本6冊目は、「図解 はじめての企業買収」です。本書ではM&Aの手続きが流れに沿って図とともに書かれています。
M&Aの手続きの流れをひと通り知りたい方向けの本です。
編集 | アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー アーンストアンドヤング・トランザクション |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 1,980円 |
⑦日本のM&A 理論と事例研究
M&A入門におすすめの本7冊目は、「日本のM&A 理論と事例研究」です。本書では豊富な事例とともに、M&Aの理論が詳しく書かれています。
日本におけるM&Aの現状を理論的に学びたい方向けの本です。
著者 | 服部暢達 |
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出版社 | 日経BP |
価格(税込) | 4,620円 |
⑧Q&Aでよくわかる中小企業のためのM&Aの教科書
M&A入門におすすめの本8冊目は、「Q&Aでよくわかる中小企業のためのM&Aの教科書」です。本書では、中小企業がM&Aを行う際のポイントをQ&A形式でまとめています。
M&Aを行う際の最低限の知識を求める中小企業経営者向けの本です。
著者 | 篠田康人 |
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出版社 | 総合法令出版 |
価格(税込) | 1,650円 |
⑨M&A成長の戦略
M&A入門におすすめの本9冊目は、「M&A成長の戦略」です。そもそもM&Aにはどのような意義があるのかなど、M&Aのあり方について深く掘り下げています。
1999(平成11)年12月発売の若干古い本ですが、将来M&Aに関わる仕事に就きたい方などにおすすめの本です。
著者 | 服部暢達 |
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出版社 | 東洋経済新報社 |
価格(税込) | 1,870円 |
⑩中小企業のM&A交渉戦略
M&A入門におすすめの本10冊目は、「中小企業のM&A交渉戦略」です。本書は、中小企業のM&A交渉で起こりがちな問題点と、その対処法などについて解説しています。
M&Aの交渉プロセスについて知りたい方向けの本です。
著者 | 岡本行生 |
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出版社 | ダイヤモンド社 |
価格(税込) | 3,080円 |
⑪事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本[第2版]
M&A入門におすすめの本11冊目は、「事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本[第2版]」です。
本書は、中小企業経営者が事業承継の際に遭遇する課題を具体的に解説しています。
事業承継を検討している経営者や、事業承継のアドバイス業務に携わる方向けの本です。
著者 | みんなの事業承継研究会 |
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出版社 | 秀和システム |
価格(税込) | 1,980円 |
⑫クロスボーダーM&A 成功戦略 市場競争力と投資効率を最大化する実践シナリオ
M&A入門におすすめの本12冊目は、「クロスボーダーM&A 成功戦略」です。本書は、外国企業を買収する海外M&Aについて解説しています。
具体例が豊富なので、海外M&Aを検討している経営者におすすめの本です。
著者 | 松江英夫、篠原学 |
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出版社 | ダイヤモンド社 |
価格(税込) | 3,520円 |
⑬タイの投資・M&A・会社法・会計税務・労務 第二版
M&A入門におすすめの本13冊目は、「タイの投資・M&A・会社法・会計税務・労務 第二版」です。
本書では、タイ特有の法制度をはじめとした現地情報を詳しく解説しているため、タイでの海外M&Aを検討している企業や、タイへ進出したばかりの企業におすすめの本です。
著者 | 久野康成公認会計士事務所 東京コンサルティングファーム |
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出版社 | TCG出版 |
価格(税込) | 3,960円 |
⑭ブラジルの投資・M&A・会社法・会計税務・労務
M&A入門におすすめの本14冊目は、「ブラジルの投資・M&A・会社法・会計税務・労務」です。
上記のタイ編と同じ著者で、ブラジルでの海外M&Aについてかなり詳しく書かれた数少ない本になります。
ブラジルでの海外M&Aを考えている経営者におすすめの本です。
著者 | 久野康成公認会計士事務所 東京コンサルティングファーム |
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出版社 | TCG出版 |
価格(税込) | 3,740円 |
⑮ベトナムの投資・M&A・会社法・会計税務・労務
M&A入門におすすめの本15冊目は、「ベトナムの投資・M&A・会社法・会計税務・労務」です。
上記のタイ編、ブラジル編と同じ著者で、本書もベトナムでの海外M&Aに関する情報がかなり詳しく書かれています。
ベトナムでの海外M&Aを検討している経営者におすすめの本です。
著者 | 久野康成公認会計士事務所 東京コンサルティングファーム |
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出版社 | TCG出版 |
価格(税込) | 3,960円 |
⑯企業内プロフェッショナルのためのM&Aの技術
M&A入門におすすめの本16冊目は、「企業内プロフェッショナルのためのM&Aの技術」です。
本書は日産自動車のM&A実務経験者によって書かれた本で、実務的な目線と学問的な目線から書かれた章があります。企業内のM&A実務担当者におすすめの本です。
著者 | 四方藤治 |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 3,080円 |
⑰サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門
M&A入門におすすめの本17冊目は、「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」です。最近注目されている、サラリーマンによる個人M&Aのメリットについて書かれています。
本書は、個人M&Aによる起業のメリットをさまざまな視点から解説した本です。サラリーマンの個人M&Aによる起業を後押しする内容となっています。
著者 | 三戸政和 |
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出版社 | 講談社 |
価格(税込) | 924円 |
⑱ゴールドマン・サックスM&A戦記 伝説のアドバイザーが見た企業再編の舞台裏
M&A入門におすすめの本18冊目は、「ゴールドマン・サックスM&A戦記」です。
グローバルな舞台でM&Aアドバイザーを経験してきた著者の自伝的な面もあるので、物語としても楽しめます。
経営者や金融機関のビジネスマンなどにおすすめの本です。
著者 | 服部暢達 |
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出版社 | 日経BP |
価格(税込) | 1,980円 |
⑲日本買い 外資系M&Aの真実
M&A入門におすすめの本19冊目は「日本買い 外資系M&Aの真実」です。
本書は外資系投資ファンドが企業を買収する際の視点から書かれた、数少ない書籍となっています。
M&Aに関する別の視点を得たい方向けの本です。
著者 | 加藤 有治 |
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出版社 | 日本経済新聞出版 |
価格(税込) | 2,420円 |
M&A実務学習におすすめ
続いて、実務の学習におすすめの書籍14冊を紹介します。
- 実践M&Aハンドブック
- M&A 財務デューディリジェンス
- M&A実務ハンドブック[第8版]会計・税務・企業評価と買収契約の進め方
- Q&AでわかるM&A実務のすべて
- M&Aと組織再編のすべて
- バリュエーションの教科書:企業価値・M&Aの本質と実務
- 取引ステップで考える実践的M&A入門
- M&A実務の基礎[第2版]
- 中小企業M&A実務必携 税務編 第2版
- M&Aを成功させるデューデリジェンスのことがよくわかる本
- 図解入門ビジネス 最新ビジネスデューデリがよ~くわかる本[第2版]
- この1冊でわかる!M&A実務のプロセスとポイント はじめてM&Aを担当することになったら読む本
- M&Aシナジーを実現するPMI 事業統合を成功へ導く人材マネジメントの実践
- 最新版 M&A実務のすべて
①実践M&Aハンドブック
M&Aの実務学習におすすめの本1冊目は、「実践M&Aハンドブック」です。本書は、実例とともに、M&Aについてさまざまな側面から書かれています。
学問的な要素も強いので、M&Aの知識をさらに深めたい方に向いた本です。
著者 | 服部暢達 |
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出版社 | 日経BP |
価格(税込) | 3,960円 |
②M&A 財務デューディリジェンス
M&Aの実務学習におすすめの本2冊目は、「M&A 財務デューディリジェンス」です。本書は、企業の価値やリスクを調査する財務デューデリジェンスについて書かれています。
デューデリジェンスを体系的に学びたい方向けの本です。
著者 | デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー |
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出版社 | 清文社 |
価格(税込) | 4,950円 |
③M&A実務ハンドブック[第8版] 会計・税務・企業評価と買収契約の進め方
M&Aの実務学習におすすめの本3冊目は、「M&A実務ハンドブック[第8版]」です。本書では会計士の視点から、M&Aの実務について詳しく解説しています。
会計・税務面のM&A実務を学びたい方向けの本です。
著者 | 鈴木義行 |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 6,160円 |
④Q&AでわかるM&A実務のすべて
M&Aの実務学習におすすめの本4冊目は、「Q&AでわかるM&A実務のすべて」です。本書は、企業でM&Aを担当することになった場合の実務の基本が書かれています。
企業のM&A実務担当者向けの本です。
編集 | GCA FAS |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 3,080円 |
⑤M&Aと組織再編のすべて
M&Aの実務学習におすすめの本5冊目は、「M&Aと組織再編のすべて」です。本書はM&Aの実務を具体的に網羅した、大容量の本です。
1冊でM&A実務を具体的に使えるレベルまで学びたいM&A実務者におすすめの本です。
著者 | Donald M. DePamphilis (訳)KPMG FAS |
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出版社 | きんざい |
価格(税込) | 11,000円 |
⑥バリュエーションの教科書 企業価値・M&Aの本質と実務
M&Aの実務学習におすすめの本6冊目は、「バリュエーションの教科書」です。
本書はM&Aのなかでも学ぶのが難しい企業価値算定について、実務レベルで詳しく解説しています。
ある程度ファイナンスの知識がある実務者向けの本です。
著者 | 森生明 |
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出版社 | 東洋経済新報社 |
価格(税込) | 2,860円 |
⑦取引ステップで考える実践的M&A入門
M&Aの実務学習におすすめの本7冊目は、「取引ステップで考える実践的M&A入門」です。本書は、法律実務家がM&Aに対してどのように取り組んでいるかを具体的に書いています。
企業の法務担当や法律実務家におすすめの本です。
著者 | 三笘裕、ほか |
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出版社 | 商事法務 |
価格(税込) | 3,520円 |
⑧M&A実務の基礎[第2版]
M&Aの実務学習におすすめの本8冊目は、「M&A実務の基礎[第2版]」です。本書はM&Aに必要な手続きを、具体例も含めて主に法律面から解説しています。
企業の法務担当や法律実務家におすすめの本です。
著者 | 柴田義人、ほか |
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出版社 | 商事法務 |
価格(税込) | 4,400円 |
⑨中小企業M&A実務必携 税務編 第2版
M&Aの実務学習におすすめの本9冊目は、「中小企業M&A実務必携 税務編 第2版」です。本書は中小企業のM&Aで最も多く用いられる、株式譲渡の税務に特化して解説されています。
金融機関や会計事務所で働く方におすすめの本です。
著者 | 村木良平 |
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出版社 | きんざい |
価格(税込) | 2,750円 |
⑩M&Aを成功させるデューデリジェンスのことがよくわかる本
M&Aの実務学習におすすめの本10冊目は、「M&Aを成功させるデューデリジェンスのことがよくわかる本」です。
本書では税務、財務、法務、人事、ITとあらゆるデューデリジェンスの流れを解説しています。
デューデリジェンスを体系的に学びたい方におすすめの本です。
著者 | 新日本有限責任監査法人、ほか |
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出版社 | KADOKAWA |
価格(税込) | 3,080円 |
⑪図解入門ビジネス 最新ビジネスデューデリがよ~くわかる本[第2版]
M&Aの実務学習におすすめの本11冊目は、「図解入門ビジネス 最新ビジネスデューデリがよ~くわかる本[第2版]」です。
本書は中小企業でビジネスデューデリジェンスを行う際のポイントが、具体例とともに解説されています。
中小企業のデューデリジェンスの基礎を身につけたい方向けの本です。
著者 | 菅原祥公 |
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出版社 | 秀和システム |
価格(税込) | 1,881円 |
⑫この1冊でわかる!M&A実務のプロセスとポイント はじめてM&Aを担当することになったら読む本
M&Aの実務学習におすすめの本12冊目は、「この1冊でわかる!M&A実務のプロセスとポイント」です。
本書は、初めてM&Aの実務を行う企業内担当者向けに書かれています。
中小企業のM&A実務の流れを学びたい方におすすめの本です。
著者 | 大原達朗、ほか (編)日本M&Aアドバイザー協会 |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 2,640円 |
⑬M&Aシナジーを実現するPMI 事業統合を成功へ導く人材マネジメントの実践
M&Aの実務学習におすすめの本13冊目は、「M&Aシナジーを実現するPMI」です。
本書ではM&Aの成功に欠かせないPMI(M&A後の経営統合プロセス)について、組織や人事といったハード面と、企業文化などのソフト面に分けて解説しています。
PMIを身につけたいM&A実務者におすすめの本です。
編集 | ウイリス・タワーズワトソン |
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出版社 | 東洋経済新報社 |
価格(税込) | 3,300円 |
⑭最新版 M&A実務のすべて
M&Aの実務学習におすすめの本14冊目は、「最新版 M&A実務のすべて」です。本書は、各種M&Aスキームについて実務レベルで詳しく解説しています。
最新のM&Aスキームを学びたいM&A実務者におすすめの本です。
著者 | 北地達明、ほか |
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出版社 | 日本実業出版社 |
価格(税込) | 3,520円 |
M&A法務学習におすすめ
最後に、M&Aでの法務の学習におすすめの書籍7冊を紹介します。
- 税務・法務を統合したM&A戦略[第2版]
- 事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック M&A契約書式編
- 事業承継M&Aの実務 株式譲渡・事業譲渡・会社分割に係る契約書の逐条解説付き
- 設例で学ぶオーナー系企業の事業承継・M&Aにおける法務と税務
- M&Aを成功に導く 法務デューデリジェンスの実務[第3版]
- 中小企業買収の法務
- M&Aの契約実務[第2版]
①税務・法務を統合したM&A戦略[第2版]
M&Aの法務学習におすすめの本1冊目は、「税務・法務を統合したM&A戦略[第2版]」です。本書では税務も税法という法務の1つと捉え、M&A戦略について解説しています。
会計・法律の実務者向けの本です。
編集 | 森・濱田松本法律事務所 |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 3,520円 |
②事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック M&A契約書式編
M&Aの法務学習におすすめの本2冊目は、「事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック M&A契約書式編」です。
本書はM&A契約について、契約書の書き方や各条項の主旨などを法令の引用とともに詳しく解説しています。M&A法務のミニ辞書として使える本です。
著者 | 塩野誠、宮下和昌 |
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出版社 | 東洋経済新報社 |
価格(税込) | 4,950円 |
③事業承継M&Aの実務 株式譲渡・事業譲渡・会社分割に係る契約書の逐条解説付き
M&Aの法務学習におすすめの本3冊目は、「事業承継M&Aの実務 株式譲渡・事業譲渡・会社分割に係る契約書の逐条解説付き」です。
本書は親族外承継について、主に事業譲渡を用いた方法を解説しています。中小企業の事業承継に携わる方におすすめの本です。
著者 | M&A総合法律事務所 公認会計士佐藤信祐事務所 |
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出版社 | 清文社 |
価格(税込) | 4,180円 |
④設例で学ぶオーナー系企業の事業承継・M&Aにおける法務と税務
M&Aの法務学習におすすめの本4冊目は、「設例で学ぶオーナー系企業の事業承継・M&Aにおける法務と税務」です。
本書では、同族経営の会社が第三者に事業承継を行う際の実務について、具体的な解決策を示しながら解説しています。
中小企業の事業承継に携わる方におすすめの本です。
編集 | 森・濱田松本法律事務所 MHM税理士事務所 |
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出版社 | 商事法務 |
価格(税込) | 7,920円 |
⑤M&Aを成功に導く 法務デューデリジェンスの実務[第3版]
M&Aの法務学習におすすめの本5冊目は、「法務デューデリジェンスの実務[第3版]」です。本書は、法務デューデリジェンスの実務に特化して、網羅的に解説している数少ない書籍になります。
法務デューデリジェンスを担当することになった方におすすめの本です。
編集 | 長島・大野・常松法律事務所 |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 5,060円 |
⑥中小企業買収の法務
M&Aの法務学習におすすめの本6冊目は、「中小企業買収の法務」です。本書は、事業承継型M&Aとベンチャー企業型M&Aに分け、実務で実際に起こり得る課題を具体的に解説しています。
ベンチャー企業などの企業法務担当者におすすめの本です。
著者 | 柴田堅太郎 |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 3,740円 |
⑦M&Aの契約実務[第2版]
M&Aの法務学習におすすめの本7冊目は、「M&Aの契約実務[第2版]」です。
本書はM&Aに必要な契約条項について解説しているほか、海外M&Aに必要な実務知識に関しても解説しています。
M&A契約実務の定番書籍です。
著者 | 藤原総一郎、ほか |
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出版社 | 中央経済社 |
価格(税込) | 3,960円 |
4. M&Aの本・書籍以外での学習手段
M&Aを学ぶ方法は書籍以外にも以下の方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
- WEBサイト
- セミナー
- 動画
- 公的機関への相談
- 専門家への相談
WEBサイト
WEBサイトでは、さまざまな専門家や仲介会社がM&Aについて解説しています。WEBサイトでは、知りたい知識をすぐに学べる手軽さがメリットです。
しかし、情報が間違っていたり執筆者の主観が多かったりもするので、複数のサイトで内容確認する必要があります。
セミナー
セミナーでは、M&Aの専門家が直接、解説します。M&Aの目的ごとに開催され、専門家に直接質問できることがメリットです。
ただし、セミナーの多くが都市部での開催なので、地方在住者は参加しにくいという難点もあります。
動画
実際に開催された講座などを動画で視聴できるサイトやDVDがあります。文字で学ぶことが苦痛な方におすすめです。
ただし、書籍やWEBサイトに比べて数は多くないので、知りたい情報が得られない場合があります。
公的機関への相談
現在、各都道府県には事業引継ぎ支援センターという公的機関が設置されています。
事業承継に関するM&Aの相談に乗ってもらえますが、他の方法に比べて手軽さはありません。
専門家への相談
実際にM&Aを検討しているのであれば、M&A仲介会社などの専門家に直接、相談する方法があります。
全国の中小企業のM&Aに数多く携わっているM&A総合研究所は、M&Aの相談におすすめのM&A専門家です。M&A総合研究所では、随時、無料相談を受け付けており、豊富な経験と知識を持つM&Aアドバイザーがお話を伺います。
M&A総合研究所は、通常10カ月~1年以上かかるとされるM&Aを最短3カ月でスピード成約する機動力や、国内最安値水準の完全成功報酬制など、他社にはない強みがあるM&A仲介会社です。
M&Aの実施決定前でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
5. M&Aについて学べる講座
M&Aについて体系的に学びたい場合は、講座を受講する方法も有効です。
ここでは、M&Aの基礎を学べる講座を3つ、紹介します。
日本M&Aアドバイザー協会(JMAA)
日本M&Aアドバイザー協会では、M&Aの基礎を体系的に学ぶことが可能です。
講座を修了することでM&Aの流れをひととおり身につけられ、日本M&Aアドバイザー協会の認定資格である「JMAA認定M&Aアドバイザー」を取得できます。
この講座・資格だけではM&Aの実務レベルまでは身につけられませんが、M&A未経験者には最適な講座です。
プロフェッションネットワーク(PROnet)
プロフェッションネットワークの講座は、実際に開催された「M&Aスペシャリスト実務講座」を基に作成された通信講座です。
PROnetは、M&A未経験者向けの通信講座となっています。通信講座なので、3カ月の期間内であればいつでも好きなタイミングで学べる点がメリットです。
M&Aフォーラム
レコフデータが運営するM&Aフォーラムでは、初心者向けからM&Aの実務者向けまで、多数の講座が提供されています。最も人気がある講座は、初心者向けの「M&A実践実務講座」です。
M&Aフォーラムでは、初心者向け講座を修了することで、さらに上の講座を受講できるステップアップ式となっています。
6. まとめ
M&Aを書籍で学ぶ方法では、体系的な知識が得られる点がメリットです。分野ごとの専門書によってさらに知識を深められます。ただし、情報が古くなりやすい点には注意が必要です。
また、M&Aは案件ごとに柔軟な判断が必要なので、最終的には現場でしか身につけられない知識もあります。もしも、M&Aを検討しているのであれば、M&A仲介会社への相談がおすすめです。
M&A総合研究所では、豊富な知識と経験を持つM&Aアドバイザーが相談から交渉・契約までフルサポートいたします。
随時、相談は無料ですので、M&Aを検討される際は、お気軽にお問い合わせください。