日本酒・酒蔵のM&Aは盛ん?買収の相場や成功ポイントを解説!

日本酒酒蔵・清酒酒造は伝統ある業種ですが、近年は経営難から廃業する業者が少なくありません。本記事では、日本酒酒蔵・清酒酒造のM&A・買収・売却について、その相場や成功のポイント、実際にM&A・買収・売却を行った事例の紹介などを行います。


目次

  1. 日本酒・酒蔵のM&Aは盛んなのか?
  2. 日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の相場
  3. 日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の成功ポイント
  4. 日本酒・酒蔵のM&Aを行った場合のメリット
  5. 日本酒・酒蔵のM&A・買収・売却の事例
  6. 日本酒・酒蔵がM&A・買収・売却を行わずに廃業した場合のデメリット
  7. 日本酒・酒蔵業界の今後を占う注目のPR活動
  8. 日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の相談はM&A仲介会社がおすすめ
  9. まとめ

1. 日本酒・酒蔵のM&Aは盛んなのか?

日本酒・酒蔵のM&Aは盛んなのか?

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーは、日本独自の酒類である日本酒の製造元として、産業としてだけでなく伝統文化としても重要な存在です。近年は、その清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーにおいて、M&Aによる買収・売却が盛んになっているといわれています。

実際のところ、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却は盛んに行われているのでしょうか。この章では、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの現状やM&Aが盛んな理由を解説します。

日本酒・酒蔵の廃業件数・現状

国税庁の資料「清酒製造業の概況 (平成30年度調査分)」によると、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの数は、2003(平成15)年には1,836者ありましたが、毎年の減少傾向が止まらず2017(平成29)年には1,371者まで減っています。

これは、日本酒の売上自体が非常に減少しており、採算が合わなくなったために倒産・廃業せざるを得ない清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーが増えているのが現状です。

日本酒・酒蔵のM&Aは盛んな理由

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの廃業が増加している一方で、M&Aによって清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーを買収・売却し、伝統を継承しようとするケースも増えています。

清酒酒造・日本酒酒蔵は100年以上の歴史を持つところも多く、そこで製造される日本酒は単なる商品の枠を超えて、日本の伝統文化を担う存在です。

このような歴史ある清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーを何とかして残したいという思いから、M&Aによる買収・売却を検討するケースが増加しています。

【関連】廃業(清算)よりもM&A、事業承継を!徹底比較で違いを分かりやすく解説

2. 日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の相場

日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の相場

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーは、そのほとんどが中小企業または小規模事業者なので、M&Aによる買収・売却の相場は数百万円から1千万円程度になると考えられます。

ただし、M&Aの買収価額は買い手と売り手の思いや考え方が大きく影響するので、一概には断定できません。実際に、M&A・買収・売却が行われた事例のうち、売却価額が公表されているもののなかでは、1,000万円超で株式譲渡しているケースが存在します。

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却は、事業拡大のための経営戦略というよりも、地酒の伝統を守るための事業承継が多いのが特徴です。

よって、ベンチャー企業のように多額ののれんがつくケースは少なく、M&A・売却・買収の相場もそこまで高くならないと考えられます。

【関連】M&Aでの買取価格の目安と算定方法まとめ!赤字会社の企業価値も解説

3. 日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の成功ポイント

日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の成功ポイント

この章では、清酒酒造・日本酒酒蔵のM&A・売却・買収を成功させるための4つのポイントについて解説します。

【日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の成功ポイント】

  1. 従業員・杜氏・家族に話しておく
  2. 商品を広くPRする
  3. 特定のシェアを持つ商品がある
  4. 自家農園を持っている
  5. M&Aの専門家に相談する

①従業員・杜氏・家族に話しておく

清酒酒造・日本酒酒蔵は、歴史が長いメーカーが多いので、頻繁にM&A・買収・売却を繰り返すベンチャー企業と違って、M&Aで会社を売却・買収するのはとても大きな出来事です。

M&A・買収・売却にともなう混乱を避けるためにも、従業員・杜氏・家族としっかり話し合いをし、理解を得ておくことが重要になります。

②商品を広くPRする

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのなかには、質の高い日本酒を製造しているにも関わらず、営業活動が不十分なため、製品が世間に浸透していないケースもあります。

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却を成功させるポイントとして、自社の主力商品のPR活動をしっかり行うことも重要です。

③特定のシェアを持つ商品がある

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却では、特定のシェアを持つ人気商品があるかどうかが重要になります。

やはり、シェアの高い商品を持つ清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーは、M&A・買収・売却の成功率も高いものです。全国的なシェアがあればベストですが、地酒として特定の地域で人気がある商品も十分な強みとなります。

④自家農園を持っている

酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却では、日本酒の原料となる米を栽培するための自家農園を持っていると、それは大きな強みです。

農園自体の資産価値が売却価額に上乗せされるのはもちろん、自家農園によるブランド価値やシナジー効果が見込める場合は、のれんとしてさらに売却価額が高くなる可能性もあります。

⑤M&Aの専門家に相談する

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのほとんどは中小企業であり、しかもベンチャー企業などは存在しないため、経営者がM&A・買収・売却の経験を持っていることは、ほとんどないでしょう。

したがって、確実に清酒酒造・日本酒酒蔵のM&A・買収・売却を成功させるためには、M&A仲介会社などの専門家に相談することが大切です。ただし、初めてのM&Aにおいては、仲介会社選びも困難かもしれません。

そのような場合は、全国の中小企業のM&Aに数多く携わっているM&A総合研究所に、ご相談ください。M&A総合研究所は、一般の企業だけでなく、清酒酒造・日本酒酒蔵のM&Aサポートも担当してきており、実績は十分です。

随時、無料相談を受けつけておりますので、清酒酒造・日本酒酒蔵のM&Aを検討される際には、疑問点、お悩みの内容など、お気軽にお問い合わせください。

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4. 日本酒・酒蔵のM&Aを行った場合のメリット

日本酒・酒蔵のM&Aを行った場合のメリット

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却が盛んになっているとはいうものの、M&A・買収・売却にどのようなメリットがあるのか、そして実際M&A・買収・売却を行った事例が分からなければ、なかなか自社のM&A・買収・売却には踏み切れないでしょう。

この章では、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーをM&Aで売却・買収するメリット、実際にM&A・買収・売却を行った清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーについて解説します。

M&A・買収・売却のメリット

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーをM&A・買収・売却するメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。

一般論としてのM&A・買収・売却のメリットは、ほかにもいろいろありますが、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの場合は、特に以下の3点のメリットが大きいといえるでしょう。

【M&A・買収・売却のメリット】

  1. 後継者問題を解決できる
  2. 売却益を得られるうえ負債解消、個人保証から解放される
  3. 従業員・杜氏の雇用と伝統を守る

①後継者問題を解決できる

清酒酒造・日本酒酒蔵では、経営者や杜氏を含むスタッフの高齢化が深刻な問題です。なかには後を継ぐ人材がいないために、清酒酒造・日本酒酒蔵を廃業しなければならないケースもあります。

M&Aによる買収・売却は、清酒酒造・日本酒酒蔵の後継者問題の解決方法として非常に有力です。

一般的には、経営者の親族や社員など、身近な人物に後継者がいないと廃業することになりますが、M&Aによる売却なら、その買収者が新たな経営者(後継者)となって、事業承継が実現できます。

②売却益を得られるうえ負債解消、個人保証から解放される

ベンチャー企業では、株式上場(IPO=Initial Public Offering)などで売却益を得る、いわゆる「エグジット」を目指す経営者が大勢います。エグジットの手段は株式上場だけでなく、M&A・買収・売却を利用することも可能です。

また、エグジット目的でなくても、清酒酒造・日本酒酒蔵の会社をM&Aで売却すれば、売却益を得られます。したがって、売却益を得る目的で、清酒酒造・日本酒酒蔵会社を売却するという選択肢があることを知っておくことは非常に有益です。

さらに、M&Aで清酒酒造・日本酒酒蔵の会社を売却すれば、負債は買収側に引継がれます。それにともない、経営者が借入金などのために行っていた個人保証や担保差し入れも解消されるのです。

③従業員・杜氏の雇用と伝統を守る

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの数は年々、減少しており、杜氏の技術や清酒酒造・日本酒酒蔵の伝統が失われているのが大きな問題となっています。

その対策として、M&Aで清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーを売却するというのも、清酒酒造・日本酒酒蔵の伝統を守る1つの選択肢です。

また、M&Aで清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーを売却すると、会社を廃業しなくてすむので、従業員・杜氏の雇用が守られるのも大きなメリットになります。

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5. 日本酒・酒蔵のM&A・買収・売却の事例

日本酒・酒蔵のM&A・買収・売却の事例

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却事例は他業種に比べて決して多いわけではありませんが、それでもいくつかの清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却事例があります。

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却に興味はあるけれど、実際どのように行われるのかわからないので不安という方もいるでしょう。そのような場合、実際のM&A・買収・売却事例をみることで、判断がしやすくなることもあります。

この章では、比較的最近行われた清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却事例のなかから、有名な事例を5件、ピックアップしました。

【日本酒・酒蔵のM&A・買収・売却の事例】

  1. Clear
  2. かづの銘酒
  3. 榮川酒造
  4. 白龍酒造
  5. 田老酒造

①Clear

①Clear

出典: https://clear-inc.net/

Clearは、日本酒に関連した事業に特化したベンチャー企業であり、日本酒市場の海外への開拓や日本酒専門のWEBメディアの運営などを行っています。

Clearは、2018(平成30)年6月、川勇商店をM&Aで買収しました。川勇商店は有限会社ではあるものの、家族で経営する個人商店のような小規模店舗です。

Clearは川勇商店をM&Aで買収することで、川勇商店が持っている酒類小売業免許を獲得し、免許による制限のない事業展開を可能としています。

②かづの銘酒

②かづの銘酒

出典: https://chitosezakari.jp/

この事例は、2017年9月に行われたM&Aです。かづの銘酒は、秋田県の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーで、現在は「千歳盛酒造」と名称変更しています。主力商品には「千歳盛(ちとせざかり)」などです。

かづの銘酒は、後継者不在のため、第三者に後継者を求める目的でM&Aによる売却を実施しました。買収を請け負ったのは、同じく秋田県のドリームリンクです。

ドリームリンクは、居酒屋やレストランを多数経営しているので、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの買収により、シナジー効果の獲得を見込みました。

③榮川酒造

③榮川酒造

出典: http://y-food-h.com/group/eisen.html

榮川酒造は福島県の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーで、「榮川(えいせん)」などの日本酒を製造しています。

榮川酒造は、震災による福島県の消費低迷により経営難に陥っていましたが、2016(平成28)年9月にヨシムラ・フード・ホールディングスがM&Aで買収して子会社化し、経営再建を行うことになりました。

④白龍酒造

④白龍酒造

出典: https://hakuryu-sake.com/

白龍酒造は、新潟の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーで、「白龍」などの主力商品が人気を博しています。白龍酒造は2008(平成20)年11月にM&Aで盛田が買収し、盛田が財務や業務システムの改善などを行う経営指導を実施してきました。

その結果、白龍酒造の財務状態は改善し、業績も伸びて経営が安定したのです。そして、2014(平成26)年8月に盛田が白龍酒造の株式をウエストに売却し、地域の有力企業のもとでさらなる発展を目指しています。

⑤老田酒造

⑤老田酒造

出典: http://www.onikorosi.com/

老田酒造は岐阜県の清酒酒造・日本酒酒蔵会社で、「鬼ころし」で有名なメーカーです。しかし、老田酒造は長年の経営不振で、倒産・廃業寸前まで追い込まれていました。

そこで、老田酒造は2007(平成19)年10月にタオイ酒造にM&Aで会社を売却し、さらに、タオイ酒造が老田酒造と改名することで事業の存続を目指します。

タオイ酒造は、食品関連会社の持ち株会社である「ジャパン・フード&リカー・アライアンス」の子会社で、強固な経営基盤を持っているのが強みです。このM&Aにより、老田酒造の杜氏・従業員はタオイ酒造に移籍し、雇用を守ることも実現させました。

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6. 日本酒・酒蔵がM&A・買収・売却を行わずに廃業した場合のデメリット

日本酒・酒蔵がM&A・買収・売却を行わずに廃業した場合のデメリット

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却事例は増加しつつあるものの、廃業してしまうメーカーの方が多いのが現状です。M&A・買収・売却を行わずに廃業した場合、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか。

この章では、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーがM&A・買収・売却を行わずに廃業してしまった場合のデメリットと、実際に廃業した清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの事例を紹介します。

廃業のデメリット

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーがM&A・買収・売却を行わずに廃業した場合のデメリットには、主に以下の3点が挙げられます。

【日本酒・酒蔵がM&A・買収・売却を行わずに廃業した場合のデメリット】

  1. 廃業コストがかかり大きな負債を抱える可能性がある
  2. 脈々と続いてきた伝統を絶やす
  3. 従業員・杜氏の解雇を行う必要がある

①廃業コストがかかり大きな負債を抱える可能性がある

経営難から廃業を考える清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーは多いと思われますが、廃業にもコストがかかるので、廃業することによってさらに大きな負債を抱えてしまう可能性もあります。

実際、廃業のための資金を融資する金融機関もあり、廃業したくても廃業費用を捻出できない企業が多く存在しているのです。

廃業にかかる主な費用は、たとえば設備や在庫の処分費用、不動産を賃貸している場合は原状回復費などがあります。それ以外にも、各種登記や保険の廃止費用といった雑費も含めると、相応の金額になってしまうのです。

②脈々と続いてきた伝統を絶やす

喫茶店などの飲食店なら、経営が思わしくなければあっさりと廃業し、また次の可能性を探るという経営の仕方もあるかもしれません。

しかし、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーというのは、長年の伝統を受け継いでいることが多く、廃業によって脈々と続いてきた伝統を絶やしてしまうことになります。

③従業員・杜氏の解雇を行う必要がある

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーを廃業すると、そこで働いている従業員や杜氏を解雇しなければなりません。清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの数は年々、減少しているため、従業員や杜氏が新たな就職先をみつけるのは困難でしょう。

だからといって、長年、杜氏として働いてきた職人が、全く別な職業に就くというのも難しい話です。ほかの職業の経験が少ないと就職が難しいであろうことに加えて、杜氏が培ってきた技術が途絶えてしまうのが何よりの問題といえます。

日本酒・酒蔵の廃業事例

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの廃業事例は増加していますが、ここではそのなかから5件の事例を紹介します。

【日本酒・酒蔵の廃業事例】

  1. 大美酒造
  2. 小山酒造
  3. 大同酒造
  4. 菱友醸造
  5. わかさ冨士

①大美酒造

大美酒造は岡山県の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーで、「美保鶴」の製造元として人気を博していました。しかし、2018年12月に業務を終了し廃業しています。

②小山酒造

小山酒造は東京23区で日本酒・清酒酒造を営んでいたメーカーで、「丸眞正宗」などの銘柄を製造し人気を博していました。東京23区内で清酒酒造・日本酒酒蔵を営むメーカーは、小山酒造を合わせて2者しかなく、その意味でも非常に貴重な企業だったといえるでしょう。

しかし、2018年2月に日本酒・清酒酒造から撤退し、現在は販売のみを取り扱う業者として経営を続けています。小山酒造の主力商品であった丸眞正宗などの銘柄は、埼玉県の小山本家酒造が引き継ぎ、製造を継続することで銘柄が消滅する事態は回避しました。

③大同酒造

大同酒造は京都の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーで、「梅門若竹」などの人気銘柄を製造していました。しかし、2018年に廃業となり、1858 (安政5)年から続く伝統に幕を閉じています。

④菱友醸造

菱友醸造は長野県の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーで、「御湖鶴(みこつる)」などの人気銘柄で知られていましたが、2017年4月に自己破産して廃業しました。

ところが、その後、福島県の磐栄運送が競売にかけられた菱友醸造の設備を買い取って事業承継し、諏訪御湖鶴酒造場として再出発しています。

⑤わかさ冨士

わかさ冨士は、福島県小浜市の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーで、市内で唯一の造り酒屋として知られていました。主力商品には「わかさ」などがあります。わかさ冨士は、2017年3月に酒造業を廃業し、設備や社屋も解体することとなりました。

ただし、倒産による廃業ではなく、採算が合わないことによる早めの自主廃業となっています。現在は、新たに立ち上げられた清酒酒造・日本酒酒蔵メーカー小浜酒造が事業承継し、地元の酒造りを引き継いでいます。

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7. 日本酒・酒蔵業界の今後を占う注目のPR活動

日本酒・酒蔵業界の今後を占う注目のPR活動

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却は盛んになっていますが、その背景には市場の縮小による経営の困難があります。清酒酒造・日本酒酒蔵を盛り上げていくためには、効果的なPR活動が大切です。

清酒酒造・日本酒酒蔵の業界では、その意識を高く持っている企業や組織も多く、さまざまなPR活動を展開して業界の活性化を推進しています。この章では、そのようなPR活動のなかから、業界の今後を占う注目すべき活動をピックアップしました。

【日本酒・酒蔵業界の今後を占う注目のPR活動】

  1. ぽんしゅ館
  2. 海外でのPR活動
  3. パ酒ポート
  4. ミス日本酒
  5. 国家戦略としてのPR活動

①ぽんしゅ館

「ぽんしゅ館」とは、新潟にある全ての清酒酒造・日本酒酒蔵の代表銘柄を試飲できる施設です。そのほかにも、新潟のお米を使った菓子やおにぎりの販売、新潟の職人による食器や調理器具の販売など、新潟のあらゆる魅力を堪能できるのが特徴です。

試飲だけでなく、「魚沼釜蔵」ではディナー・ランチ・モーニング・カフェといつでも楽しめるフードとドリングがそろっており、寿司・肉料理・蕎麦を始めとする、バラエティ豊かな料理を日本酒とともに楽しめます。

②海外でのPR活動

日本酒は英語では「SAKE(サケ)」と呼ばれ、ワインやビールにはない独特の味わいが人気を博しています。しかし、まだまだ海外での普及度は高いとはいえず、逆にいえばビジネスチャンスが多い状況だといえるでしょう。

日本独自の酒類である日本酒を世界に広めるため、PR活動を行っている企業や団体は多く存在します。たとえば、日本酒のWEBメディア「SAKETIMES」は英語版の「SAKETIMES International」を展開し、日本酒の魅力を世界に向けて発信中です。

そのほかにも、国際ワインコンペティションでソムリエに向けて日本酒をPRする活動などもあり、積極的な海外PR活動が展開されています。

③パ酒ポート

「パ酒ポート」とは、全国の地酒を楽しみながら旅行できるスタンプラリーです。北海道・新潟・兵庫など各地で開催されており、地元の日本酒・清酒酒造を始め、ワイナリーやウイスキー醸造所などを巡れます。

④ミス日本酒

ミス日本酒とは、清酒酒造・日本酒酒蔵を始めとする日本酒文化を世界に発信すべく、美意識と知性を身につけた親善大使を選出するコンテストです。

ミス日本酒の審査は和服で行われますが、これがアメリカの経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」で「水着審査のない女性の尊厳と平等をうたった文化事業」として紹介されるなど、清酒酒造・日本酒酒蔵以外の面からも高い評価を受けています。

⑤国家戦略としてのPR活動

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの海外展開は国も重要な事業と位置づけており、国家戦略として積極的に海外へのPR活動を展開しています。

一例として、先述したミス日本酒は、外務省や農林水産省を始めとする行政機関が後援しており、民間とともに清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの発展を後押しするものです。

そのほか、農林水産省が「日本酒の大規模プロモーションに向けた調査」を行うなど、PR活動に必要な各種調査や情報収集も積極的に行われています。

8. 日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の相談はM&A仲介会社がおすすめ

日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の相談はM&A仲介会社がおすすめ

出典: https://masouken.com/lp/sakestorehouse

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却を検討されている場合は、ぜひ、M&A総合研究所へご相談ください

全国の中小企業のM&Aに数多く携わっえいるM&A総合研究所では、清酒酒造・日本酒酒蔵のM&A実績を持つアドバイザーが専任となり、相談時からクロージングまで親身になってフルサポートいたします。

さらに、これまでの実績で培った独自ネットワークを駆使し、通常は10ヶ月~1年以上かかるとされるM&Aを、最短3ヶ月でスピード成約する機動力もM&A総合研究所の強みです。

M&A総合研究所の所在地は東京・大阪・名古屋ですが、全国各地へ無料でおうかがいいたしますので、地方の清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーの方もぜひご相談ください。

料金システムは完全成功報酬制で、着手金や中間金、月額報酬などは無料となっています。また、成功報酬額は国内最安値水準であり、なおかつ、M&Aが成約しなければ料金は一切かからないので、安心してリーズナブルにM&Aの実現が可能です。

無料相談は24時間年中無休でお受けしていますので、清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却を検討される際には、電話またはWebから、お気軽にお問い合わせください。

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9. まとめ

まとめ

清酒酒造・日本酒酒蔵メーカーのM&A・買収・売却は、今後も活発に行われていくと考えられます。伝統のある日本酒銘柄を存続させる手段として、M&A・買収・売却を積極的に活用することが今後さらに重要になるでしょう。

本記事の概要は、以下のとおりです。

【日本酒・酒蔵のM&A・売却・買収の成功ポイント】

  1. 従業員・杜氏・家族に話しておく
  2. 商品を広くPRする
  3. 特定のシェアを持つ商品がある
  4. 自家農園を持っている
  5. M&Aの専門家に相談する

【M&A・買収・売却のメリット】
  1. 後継者問題を解決できる
  2. 売却益を得られるうえ負債解消、個人保証から解放される
  3. 従業員・杜氏の雇用と伝統を守る

【日本酒・酒蔵のM&A・買収・売却の事例】
  1. Clear
  2. かづの銘酒
  3. 榮川酒造
  4. 白龍酒造
  5. 田老酒造

【日本酒・酒蔵がM&A・買収・売却を行わずに廃業した場合のリスク】
  1. 廃業コストがかかり大きな負債を抱える可能性がある
  2. 脈々と続いてきた伝統を絶やす
  3. 従業員・杜氏の解雇を行う必要がある

【日本酒・酒蔵の廃業事例】
  1. 大美酒造
  2. 小山酒造
  3. 大同酒造
  4. 菱友醸造
  5. わかさ冨士

【日本酒・酒蔵業界の今後を占う注目のPR活動】
  1. ぽんしゅ館
  2. 海外でのPR活動
  3. パ酒ポート
  4. ミス日本酒
  5. 国家戦略としてのPR活動

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